必要な器材

ダイビングを楽しくやるためには、器材選びも重要なポイントになります。
ダイビングの快適性や安全性にも関わってきますのでしっかり理解しておくのは大切です。
必要な器材をチェックして安全・快適にダイビングをたのしめるように整えましょう。

ダイビングは、始めるために必要な器材が多いマリンスポーツです。
最低限でも12種類あります。
ダイビングに必要な器材一式

  1. マスク
  2. シュノーケル
  3. スーツ
  4. フィン
  5. マリンブーツ
  6. グローブ
  7. ダイブコンピューター
  8. BCD(浮力調整具)
  9. レギュレーター
  10. オクトパス(予備のレギュレーター)
  11. コンソールゲージ
  12. ウエイトベルト

①まずは、水中でのクリアな視界を確保する「マスク」です。
顔にしっかりフィットするものを選びます。水泳用のゴーグルとは違って、マスクは目から鼻まで覆うため水中での視界は快適です。
また、マスクは2種類あります。1つは一眼タイプ。中央に仕切りがなく視野が広いです。1枚のレンズで作られているため視力矯正レンズは装着できません。
もう1つは、二眼タイプ。こちらは中央に仕切りがあります。視野は少し狭くなりますが、視力矯正レンズや度付きレンズを装着できます。
種類によってタイプが異なるのでご自身にあった方を選んでください。

②シュノーケルは潜るときには必要ありませんが、水面を移動するときやボートを待っている際に必要になります。
こちらも2種類あります。ストレートタイプと蛇腹タイプです。一般的にはストレートタイプですが、蛇腹タイプは位置を簡単に調節できるので潜っている最中に邪魔になりません。快適性を求めると浸水防止弁や排水弁が備わっているものがおすすめです。

③スーツも大きく2種類あります。ウエットスーツとドライスーツに分けられます。ウエットスーツは水着の上から着用するタイプなので夏の海やリゾートでのシーンで使われています。ドライスーツはインナーの上から着用するタイプですので冬の海でも耐えられる保温性があります。
このように季節に分けて選ぶことができますが、スムーズに着脱できるフィット感が重要なポイントになります。

④先端にブレード(水かき)がついている足ひれの役割を果たすフィン。
フィンもフルフットタイプとストラップタイプの2種類ありますので使うシーンに合わせて適したタイプを選んでください。
フルフットタイプはしっかりと固定されるタイプでサイズ変更はできません。ストラップタイプはサイズを少し変更できるタイプでスムーズに着脱できます。
ブレードの硬さや長さ、キックしたときのしなり方を意識してご自分の脚力に合ったもの、使いやすいものを選ぶのがポイントです。

⑤マリンブーツは、ゴツゴツした岩場や危険生物などのリスクから足を守ってくれます。
かかとの下まで覆うショートタイプと足首まで覆えるロングタイプがあります。
安全性にこだわりたい方は底が厚いロングタイプ、フィンと併用したい方は薄いタイプと厚さや耐久性も異なりますが、ご自身の足にしっかりフィットするのを選ぶことが大切です。

⑥ダイビング中のケガや体温低下から身を守ってくれるグローブは、しっかりと用意しておきましょう。
グローブはシーズンで種類が分けられます。温かい場所ではメッシュ素材、寒い場所ではネオプレーン素材のものが便利です。
また、水中撮影をやりたい方には、人差し指の部分がないグローブもあります。

⑦ダイブコンピューターは、体内に入り込んだ窒素量を管理して減圧症を防ぐために「無減圧潜水時間(NDL)」を教えてくれます。
こちらも「コンソール型」と、「ウォッチ型」の2種類があります。コンソール型は、レギュレーターに装着します。ウォッチ型腕時計のように腕に装着します。
データの見やすさと分かりやすさを重視することが選ぶポイントです。

⑧BCD(浮力調整具)は、安全性にかかわる重要な装備です。
水中では浮力を高める機能、水面ではライフジャケットの機能を果たしてくれます。
スーツの上からの着用しますので、スーツのサイズと合わせることが大切です。サイズ調整ができるストラップタイプやウエイトを装着できるもの、浮力が背中側にくるタイプなどがありますので必要な機能を見極めて選んでください。

⑨レギュレーターは、エアタンクからエアーを吸うために使用される器材で「重器材」と呼ばれています。
こちらもバランスピストンとバランスダイアフラムの2タイプに分けられています。
バランスピストンは、シンプルな作りで接続部分の可動性が良いため、水中でホースに引っ張られることなく快適にダイビングを楽しめます。
バランスダイアフラムは、水深などの影響を受けにくく、空気を安定して供給してくれます。可動部にゴミが入りにくい構造で、耐久性の面でも優れています。
マウスピースの大きさや形を意識することがポイントになるレギュレーターは、ダイビングの命綱ともいえる器材になりますので、空気が吸いやすいものを選ぶことが重要です。

⑩オクトパス(予備のレギュレーター)は、予備のレギュレーターです。万が一のトラブルに備えて用意します。
選び方は基本的にレギュレーターと同じです。区別しやすいように色を変えたり軽量なものを選んだりと、シーンに合わせて選ぶことも大切です。

⑪コンソールゲージは、3つの機能(コンパスと残圧計、水深計)が備わった、安全なダイビングに欠かせない計器です。
こまめに確認する道具でもあるため、視認性にこだわることが重要です。とくに深い場所に潜る際には、暗くても確認できる蓄光機能つきのタイプを選ぶのがおすすめです。

⑫ウエイトベルトは水中での浮力を調整する目的で、腰に着用するベルトです。
ウエイトに装着するだけのシンプルなものや腰への負担を抑えたものやダイビングの邪魔になりにくいものなど製品の幅が広いので、使う場所に合わせたものを選びましょう。
また、BCDなど他の道具にウエイトを装着できる場合は、ウエイトベルト自体が必要ない可能性もありますので事前チェックしましょう。


水中を撮影したい方や水中世界を観察したい方など楽しみ方は色々あります。
ダイバー同士でコミュニケーションをとる場合や海の生物の特長をメモしたりするときに役立つ水中ノートや
ダイビングの最中に、万が一釣り糸や海藻、ロープなどが体に絡まってしまった場合に活躍する水中ナイフ、
濡れた荷物を持ち帰る時に重宝するメッシュバッグなど便利な道具も押さえておきましょう。

ダイビングにあったら便利アイテム

  1. 水中ライト
  2. 水中ナイフ
  3. 水中カメラ
  4. 水中ノート
  5. メッシュバッグ
  6. ダイビングバッグ

シーンによっては必要ない場合もありますが、便利アイテムもそろえておけば、ダイビングを思う存分楽しめるでしょう。